にひるなにっき

気の向くままに、気の向かないままに。

”2017秋 長瀞紅葉おさんぽきっぷ” -長瀞と秩父-

前記事の続き. 

bound4aomori.hatenablog.com

 

長瀞駅に降り立った.時刻は10時半.

f:id:bound4aomori:20171205144100j:plain

池袋からの乗客で混雑する改札

 

有人改札のため,一人ひとり手作業で改札業務をする駅員.ご苦労様.

この時,2つの改札が用意されており,1つは通常改札.紙の切符を見せて改札を通る.

もう1つがSuicaPASMOなどの交通ICカードを利用してこの駅まで来てしまった乗客のための改札.秩父鉄道ではSuicaPASMOを使えないため,精算が必要.

写真の駅舎左側の改札が通常改札で,私はここから改札を出た.改札まで辿り着けばスムーズに出ることが出来た.

駅舎中央の人だかりが出来ている奥にICカード専用の精算改札がある.

言わずともおわかりだろうが,ICカードを使って来ることはおすすめしない.駅から出るのだけで一苦労である.

f:id:bound4aomori:20171205145612j:plain

御花畑駅方面

f:id:bound4aomori:20171205145605j:plain

寄居駅方面

降りたホームからは,線路をまたいで改札に向かう.

 

改札を出て,まず駅前の観光案内所で情報収集をすることにした.

いつものことながら,何も予定を立てていなかったからだ.

行き当たりばったりの旅も面白いものだが,こうも毎回だと流石に考えようである.

幸い,駅周辺には徒歩圏内の観光地が点在していた.

 

まずは観光客の流れに沿って,宝登山神社を目指すことにした.

f:id:bound4aomori:20171205150313j:plain

宝登山神社参道

f:id:bound4aomori:20171205151128j:plain

石碑

緩やかな坂を登る.

飲食店が並ぶ参道で,活気も伝わってくる.喫茶店が思いの外多かったのが印象的だった.

 

10分ほど歩いて宝登山の麓に到着.

f:id:bound4aomori:20171205151940j:plain

宝登山神社入口

参拝.

秩父神社三峯神社とともに秩父三社として数えられているらしい.

秩父神社は何度か訪れたことがあるので,あとは三峯神社だけになる.

アクセスが難点であるが,パワースポットとして有名な三峯神社.いつか行こう.いつか.

 

f:id:bound4aomori:20171205152650j:plain

帰り道

山麓なだけあって,傾斜が激しい.

ちょっと外れると,人気も少なくなり,神秘的な光景に出会えた.

駅に戻る.

 

そろそろお昼にでもしようかと思ったのだが,ふと,あることを思い出す.

SLパレオエクスプレス

まだ定刻より時間はあるが,空腹を我慢して,見物に行くことにした.

f:id:bound4aomori:20171205153138j:plain

SLパレオエクスプレス

だいぶ待った.諦めてご飯を食べに行こうかと思ったところで,ようやく来てくれた.

至近距離で走る蒸気機関車は初めてだ.鼓膜が破れるかと思うぐらいの轟音と汽笛だった.

 

見物が終わり,いよいよ空腹を満たすときだ.

お昼ご飯はこちらで頂いた.

ざるうどん.写真を取るのを忘れた.美味しかった.

 

 お腹も満たされ,再び動く気になったところ.

次は宝登山神社とは反対側の長瀞岩畳に向かうことにした.

 

f:id:bound4aomori:20171205160014j:plain

岩畳通り

長瀞駅を横目に,踏切を渡り,岩畳を目指す途中にある岩畳通り.

長瀞の中で最も賑わっている通りだった.

何かお土産を買おうとも思ったが,持って歩くのも面倒なのでやめた.

そのまま通りを突き進む.

 

急に視界がひらけた.

f:id:bound4aomori:20171205160435j:plain

長瀞岩畳

おお,すごい.長瀞渓谷.

荒川を俯瞰し,目下には岩畳が連なる.

紅葉も若干時期はずれているが,それでも綺麗.

そしてすごい観光客の数.ライン下りの列もある.

ひとまず荒川沿いに岩畳を突き進む.

f:id:bound4aomori:20171205161017j:plain

観光客で賑わう

この大自然のなか,岩畳を進む人の流れができていたのにちょっと笑ってしまった.

ここら一帯は,長瀞玉淀自然公園に含まれている.

しばらく歩いていたのだが,一向に先が見えない.

かなり長い距離を歩けるらしい.

f:id:bound4aomori:20171205161600j:plain

川沿いにどこまでも続く岩畳

f:id:bound4aomori:20171205162321j:plain

ライン下り

時々,ライン下りの舟が通り,風景が動く.

 

岩畳を1時間ほど歩いて,上長瀞駅の近くまでやってきた.

f:id:bound4aomori:20171205162533j:plain

月の石もみじ公園

岩畳を突き進むと月の石もみじ公園に出る.上長瀞駅からほど近い.

紅葉の季節ということでライトアップなどの催しが行われているらしい.

この時はまだ日が出ていたので紅葉を見るだけとなった.

近くには埼玉県立自然の博物館があり,休憩がてら入館.

 

埼玉県立自然の博物館は,秩父を地学的に学べる施設.

有名なパレオパラドキシア骨格標本などが展示されている.

以前,ブラタモリ長瀞編を放送していたのを見たので,中々面白かった.

秩父一帯が海に覆われていた時代をわかりやすく知ることができた.

 

博物館を出た頃には日も傾き始めていた.

せっかくのライトアップも見たかったのだが,それまではちょっと時間が空きすぎるので,上長瀞から列車に乗り,移動することにした.

「え?ライン下りは?」という声も聞こえてきそうである.

しかし,今回ライン下りはしなかった.またの機会に.

 

ちなみに,これより写真を殆ど撮っておらず,文章がメインになる.ご了承いただきたい.

 

上長瀞駅に着いた頃,ちょうどSLパレオエクスプレスが再び姿を表した.

今度は熊谷行きらしい.颯爽と過ぎ去っていった.

上長瀞駅から三峰口ゆきに乗り,秩父駅で下車した.

この時乗った列車は,行きの池袋発,長瀞行き直通列車の上り,長瀞発,池袋行きだった.

上りは,15時22分と,16時25分に長瀞を出る.乗車したのは15時22分の列車だった.

 

秩父駅と聞くと,西武秩父駅とほど近いところにあるような駅だと思われがちであるが,全く違う.

前記事で説明したとおり,西武秩父駅秩父鉄道の最寄りは御花畑駅であり,秩父鉄道秩父駅御花畑駅から長瀞方面に一駅先の駅である.

この2つの駅を徒歩で歩くとすると,20分ほどかかると思われる.注意されたし.

 

秩父駅で下車した理由は1つ.

武甲酒造で地酒を購入するためである.

 

 

武甲正宗の純米酒を購入.今夜が楽しみである.

 

さて,おみやげも買い,時刻は17時になろうかという頃.

せっかくなので,秩父神社にもお参りしていこうと思い,秩父駅に戻り,それから線路沿いに歩くことにした.

 

秩父神社は,秩父駅御花畑駅の中ほどにある.

何度か訪れているため,記憶を頼りに向かった.

程無くして到着.お参りをする.

 

いよいよ辺りは暗くなり,歩くのも疲れてきた.

旅と言ったら締めは温泉.

いろいろ調べて,ちょっと遠いが横瀬駅から徒歩10分のところにある武甲温泉に行くことに決めた.

 

 

疲れた体を引きずり,秩父神社から西武秩父駅まで歩く.

せっかくフリーきっぷを買ったのに,あまり使っていないのはこの際もう問題ではない.

 

f:id:bound4aomori:20171205170528j:plain

横瀬駅

 

西武秩父駅から一駅の横瀬駅で下車.

西武秩父駅から秩父駅一帯は人通りも多く,街灯もあり明るかったのだが,一駅となりに来るだけで,街頭も一気に少なくなり,人気は失せる.

真っ暗な道を歩くこと10分ちょっと,武甲温泉に到着.

 

1時間ほどお湯に浸かり,疲れを癒やした.

湯船の中で,あと残り少ない予定を立てる.

時刻は18時半あたりか.

終電は,自宅の西武線の最寄りで降りればいいわけだから,かなり遅くまである.

ご飯は何処で食べようか.

などと考え,結局.

 

f:id:bound4aomori:20171205170837j:plain

西武秩父駅

戻ってきた.

横瀬駅に向かう際,西武秩父駅の駅舎が新しくなっていることに気づいた.

駅舎には飲食店がいくつか入っていて,そこで夕食をいただこうという考えに至った.

ついでにお酒も飲もうと企む.

 

食事とお酒を頂いた.

お酒は,秩父の地酒代表,「武甲正宗」と「秩父錦」の二銘柄に,今回が初めて飲む「小次郎」(こちらも地酒)と,期間限定で宮城のお酒「天井夢幻」の飲み比べセットを頂いた.

なぜ宮城なのかという疑問も沸かずに頂いた.飲んだ.

ごちそうさまでした.

 

あとはもう帰るだけである.店を出てすぐの改札から飯能行きに乗り,飯能で池袋行きに乗り換え,帰宅した.

 

最後はグダグダになってしまったが,以上で長瀞紅葉おさんぽきっぷを使った日帰り旅行はおしまい.

 

久しぶりに歩いた1日だった.

1つ心残りなのが,秩父鉄道の車両に一度も乗らなかったことだ.

旧東急の車両などに乗ってみたかったが,これもまたの機会に譲ることにしよう.

紅葉の時期からはだいぶ経ってしまったが,前記事の冒頭に書いた「秩父フリーきっぷ」を使って,秩父長瀞,そして今回は訪れなかったが三峰に旅してはいかがだろうか.

 

以上.